高学歴総合職女子、大企業を辞めました

結局高学歴女子がなぜこの会社にいるのかきちんと理解してくれない会社からは、去ることにした。


転職面接で、付き合い残業という言葉を説明させた会社に行くことにした。この世にそんなものがほんとうに存在するのだと、あっけにとられた顔をする面接官をみて、まぁこの会社なら大丈夫だろう、と感じた。


現職の先輩社員たちには、この会社を辞めるなど勿体無いと言われ、たいして社歴ないのに辞めるなどあなたの人生の汚点になるとすら言われた。ただこの会社にあるものすべて失うことを惜しいともなんとも思わないからやめるわけであり、この会社にこれ以上いるのはそれこそが人生のリスクだと思えるから辞めるのだ。善意で言ってるのか知らないけど放っておいてほしい。あなたの善意はわたしには関係ない。


わたしがわたしとして楽チンな道、比較的適当に生きていても年齢に比例して高給が約束される道を歩みたくて現職に就いた。確かにそういうものはあったけど、周りはわたしが夢ある女性総合職らしくサービス残業して苦労することを望んでくるわけで、そんな環境はちょっと無理だ。男だろうが女だろうがサービス残業は違法であり、その他諸々の社内ルール不文律も不合理であり、そんなものを強制する管理職がでかい顔して指示を出すとかちょっと耐えられない。年齢に比例した給与をもらうためには想像以上の不合理に甘んじなければいけないと理解した瞬間、その不合理と給与は不釣り合いだと思えてならなかった。そんな環境に割く時間は人生100年になったとはいえ、無い。とりあえず高学歴女子総合職の頭数を揃えたくてわたしを採用した新卒採用担当には申し訳ないが、わたしの人生はわたしが生きるのであって、情で働き続けるほど私は暇じゃない。恨むなら社風を恨んでくれ。



ちなみに現職を辞めることについて勿体無いとか言ってくる人は社外にはいない。転職先を告げると、さもありなんという顔をする。わたしは社員をきちんと大切にする会社を選んだまでだ。無駄な残業を強要しないとか、中途半端な女性活躍を謳っていないとか、そういう(基本的な)次元において転職先のほうがまともであることは、日経系の記事をかじったことのある人なら皆知ってることだ。逆にいえば、現職を去るのを勿体無い、転職先は辛いのではないかと口を挟んでくる人はきっと、ビジネスマンではない。そんな人のアドバイスを聞くほど暇ではないのだ。



こんなことを言って転職して行く人はあまりいないと思うけれど、わたしの場合に限って言わせて貰えば、決して夢があったりやりたいことがあって転職するわけではない。ただまともな労働条件のある場所に、労働力の提供先を変更したまでだ。社風がどうだとか、仕事内容がどうだとか、そういうことを偉い人には言ってみるけれど、本当の理由を現職の偉い人つまりはよくわからん不当な労働環境に適応して評価されてきた昔の人に話す時間はわたしにはない。平成生まれのゆとり新卒はあなた方の想像より頭でっかちだ。たとえばサービス残業は違法残業だと知っている。違法労働をさせておいて、いざ辞めると言ったら周囲の人の迷惑になると責め立てて怒鳴り散らして誤魔化すような無能管理職に伝える本当の転職理由なんてない。自分の監督能力を恨め、さもなくば勝手に堕ちていけ。労基署に踏み込まれて減給左遷の憂き目にでも遭えばいい。




ちなみにそれなりの人数の同期、特に総合職女子が辞めているけど、採用担当はどれくらい負い目を感じることになるのだろうか。とくにPDCA回さず振り返ることもないのだろうか。ほんとうに女性の活躍だとか総合職を増やすとかそういうことを考えたいのであれば、やめた人達になぜやめたのか真摯にヒアリングかけるくらいのアクションを起こしてもいいとすら思う、新卒採用担当のみなさん。あなた方が目指す姿がどうなのかわからない、100人女性総合職採って10人残ればいいと思ってるなら今のままで充分だと思う。でも、もし50人に残ってほしいと思っているなら、さすがにやめた人達に事情とか本音を聞くべきだと思うよ、このやり方で、この景気の中でゆとり社員を社内に引きとめておくのは相当難しいと私は感じているのだけど。